助産師辞めるってよ。

社会人のこと

高校2年生の時。

ドラマを見て、
助産師になるって決めました。

当時の私は、
吉田羊さんがかっこよすぎて、
『絶対助産師になる』
って本気で思ってた。

そこから進路変更。

看護学校に入って。

助産学校に行って。

助産師になった。

勉強が得意だったわけじゃない。

むしろ逆。

補欠合格だったし。

模試は最下位だったし。

助産学校だって簡単じゃなかった。

それでも頑張れたのは、

助産師になりたかったから。

だからいつの間にか、

私の中でも。

周りの中でも。

『めい=助産師』

になってた。

でも、
1回目に退職を考えた時、
私は本気で助産師を辞めたいと思った。

正直、
めちゃくちゃ悔しかった。

高校生の時から目指してた仕事。
やっとなれた仕事。

それなのに、
辞めたいと思ってる自分がいたから。

あんなに憧れてたのに。

あんなに頑張ったのに。

なんで私は辞めたいんやろ。

ってずっと思ってた。

でも、
もっと怖かったことがある。

お母さんに言うことだった。

看護学校のお金も。
助産学校のお金も。
全部出してくれた人。

助産師になるまで、
ずっと応援してくれた人。

だから言えなかった。

助産師辞めたいなんて。

今まで頑張ってきた時間を、
自分で否定してる気がして。

申し訳なかった。

でも勇気を出して話した時、
お母さんは責めなかった。

むしろ後から、
『ほんとは続けてほしいって思ってた』
って言われた。

その言葉が嬉しかった反面、

ちょっと苦しかった。

『あぁ、お母さんはやっぱそう思ってたよね』
って。

私もそれを聞いて、続けたかったんだなって。

その時思った。

だからその後、
看護師じゃなくて、
もう一度助産師を選んだ。

助産師が嫌だったわけじゃない。

苦しかったのは環境だったって、
そう思えたから。

実際、
あの時もう一回挑戦したことは後悔してない。

むしろやってよかったと思ってる。

友達もそうだった。

私が助産師を続けるって決めた時。

『私は続けてほしいって思ってた。』

そう言われた。

その友達は妊娠してた。

『助産師としてのめいに頼りたかった。』

って。

もちろん、

看護師のめいが嫌なわけじゃない。

でも、
助産師として頑張ってきた私を見てたからこその言葉やったんやと思う。

彼だけは少し違った。

『自分のしたいようにしたらいい。』

ただそれだけ。

いつもそう。

無理に引き止めないし。

無理に背中も押さない。

最終的には、
私が決めたらいいって人。

だから逆にありがたかった。

そして今回。

また職場を離れることになった。

次は助産師じゃなくて、

看護師として働く。

不思議なんよね。

1回目みたいに、
助産師を辞めたいとは思ってない。

むしろ、
また元気になったら助産師したいなって思う。

でも同時に、
環境が良いなら看護師でもいいかなとも思う。

だから自分でもよくわからん。

助産師を諦めたわけじゃない。

嫌いになったわけでもない。

なのに次は看護師。

なんか不思議な気持ち。

正直、
看護師として働く自分を受け入れられるんかなって思うこともある。

でも、
たぶん1回目とは違う。

1回目に辞めようと思った時の私は、
助産師しか面白くないと思ってた。

助産師以外で働く自分なんて想像もできなかった。

だから悔しかった。
だから助産師を辞めることが怖かった。

でも今は少し違う。
コロナ病棟で働いた経験もある。

今回の職場で、
看護師として患者さんと関わった経験もある。

助産師じゃない場所で働いたからこそ、
見えたこともあった。

呼吸器のこと。

全身管理のこと。

助産師であっても、
看護師としての知識や経験って大事なんやなって。

実際に働いてみて思った。

だから今は、
助産師だけが正解やとは思ってない。

助産師も好き。

でも、
看護師として働くことにも意味があると思ってる。

たぶんそれが、
1回目と今回の大きな違いなんやと思う。

だって私、
高校2年生からずっと助産師を目指してきたから。

看護学生だった時も。

助産学生だった時も。

働き始めてからも。

ずっと助産師やった。

でもね。

助産師として働いていて、
忘れられへん言葉がある。

退院の日。

お母さんたちから言われた、

『めいさんでよかった。』

って言葉。

あの瞬間、
助産師になってよかったって思えた。

だから今、
少し寂しいのかもしれない。

助産師という仕事が好きだったから。

でも、
助産師を離れることと、
助産師だった自分がなくなることは、
別なんじゃないかなって思う。

次は看護師。

でも、
助産師を目指して頑張った時間も、
助産師として悩んだ時間も、
お母さんたちと過ごした時間も、
全部なくなるわけじゃない。

だから今は、
助産師を辞めるんじゃなくて、
次の場所で働いてみようと思う。

半年後。

1年後。

どんな気持ちになってるかはわからない。

また助産師したいって思ってるかもしれんし。

看護師楽しいって思ってるかもしれん。

でも今は、
その時の自分に任せようと思う。

だって、
助産師になりたかった私も。
助産師として働いた私も。
これから看護師として働く私も。

全部、
私やから。

どんな道を選んだとしても自分の選択だから。
後悔しないでね。