私がしんどくなった時、
いつも隣には同じ人がいました。
1回目の休職の時も。
今回しんどくなった時も。
隣には彼がいました。
正直、
何回も同じ話するし、
何回も不安になるし、
何回も泣く。
自分でも、
『またその話してるやん』
って思うくらい。
だからたまに思う。
めんどくさいやろうなって。
でも彼は、
一度もそんなこと言ったことがありません。
私は昔から、
弱音を吐くのが苦手でした。
助けてって言うのも苦手。
なんでかわからんけど、
自分でなんとかしなきゃって思ってしまう。
看護学生の時もそう。
社会人になってからもそう。
周りからは、
しっかりしてるって言われることが多かった。
できると思われることもあった。
だから余計に言えなかった。
本当はしんどいのに。
本当は助けてほしいのに。
『大丈夫』
って言ってしまう。
私はずっと、
そうやって生きてきました。
だから休職した時も、
苦しかった。
人らしい生活なんてできてなかった。
ご飯とお風呂、それすらもできない。
寝てるだけ。
気付いたら1日が終わる。
そんな毎日でした。
1回目のうつの時、
私は薬を飲んでいました。
早く辞めたいのに辞められない。
離脱症状もしんどい。
思うようにいかない。
周りは前に進んでるように見えるのに、
自分だけ置いていかれてる気がしてました。
薬がなかなか減らせなくて、
泣いてた日もあります。
最後の半錠がなかなか辞められなかったんです。
『いつか辞められるから』
っていう精神科先生の言葉。
それを信じてがんばりました。
そして、彼も同じように、
『いつか辞めれるから焦らなくていい。』
私はずっと、
早く治りたかった。
早く元気になりたかった。
でも彼は、
いつも私より少し先を見てた気がします。
私が今日のことでいっぱいいっぱいな時も。
不安で頭の中がぐちゃぐちゃな時も。
『大丈夫』
じゃなくて、
『焦らなくていい』
って言ってくれました。
あの言葉には何回も救われた。
今思えば、
あの頃の私は少しおかしかった。
彼が友達と遊びに行っていて、
返信が遅いだけなのに。
『誰かとおるん?』
『まだ一緒なん?』
って何回もLINEしてた。
本当はそんな人じゃないってわかってる。
疑う理由なんてない。
でも不安が止まらなかった。
今ならわかる。
彼を疑ってたんじゃなくて、
自分自身が不安でいっぱいだった。
楽しいはずの日もそう。
一緒に出掛けてるのに。
彼は何も悪くないのに。
途中から気分が落ちてくる。
楽しくないわけじゃない。
でも楽しめない。
そんな自分が嫌で。
帰りの車で泣いた日もありました。
1回目の時は、
お互い実家暮らし。
彼も仕事で遠くまで行ってたから、
会いたい時に会えるわけじゃなかった。
だから電話。ほとんど電話してくれてた。
泣きながら電話した日もありました。
『家おるから心も腐るねん!』
って、
半ば強制的に外へ連れ出されたこともあります。笑
その時は正直、
放っといてほしい日もあった。
でも今思う。
あのまま家にこもってたら、
もっと沈んでた気がする。
そして今回。
またしんどくなりました。
うつの再発です。
正直、
『またか。』
って思った。
悔しかった。
もう大丈夫やと思ってたから。
前に進めてると思ってたから。
だから彼には、
仕事辞めること。
精神科に行くこと。
またダメな時期が来てしまったかもしれんこと。
全部話しました。
そんな私に彼は言いました。
『辞めたかったら辞めたらいい。』
『自分がいい方向になるようにしたらいい。』
そして、
『元気ないめいが嫌いなわけじゃない。』
『元気な方が好きやけど。』
『今はゆっくりしようね。』
その言葉を聞いた時、
ちょっと泣きそうになった。
私はずっと、
頑張れてる私に価値があると思ってたから。
仕事してる私。
笑ってる私。
元気な私。
そういう私じゃないとダメやと思ってたから。
でも彼は違った。
元気じゃない私も、
ちゃんと受け入れてくれました。
昔、
鬱だったことを打ち明けた時もそう。
正直怖かった。
引かれるかもしれん。
重いと思われるかもしれん。
そう思ってた。
でも返ってきたのは、
『そんなの気にしない。』
でした。
『誰にだってあるんやから。』
って。
その時、
少し肩の力が抜けたのを覚えています。
今はお互い一人暮らし。
だからしんどくなると、
彼は言います。
『家おいで。』
って。
特別なことは何もしません。
ご飯食べて。
テレビ見て。
気付いたら寝てる。
ほんまにそれだけ。
でも、
しんどい時ってそれで十分やったりする。
『大丈夫?』
よりも。
『家おいで。』
の方が救われる日がありました。
昨日。
私は夢でうなされてたらしいです。
彼が呼んでも、
なかなか起きへんかったらしい。
私なら怖い。
きっと彼も怖かったと思う。
多分すごい焦ってたと思う。
想像できるし、私だったら焦る。
でも、
『昨日うなされてたで〜』
って笑いながら話してました。
たぶん今までだって、
私の知らんところで心配してたと思う。
不安な日もあったと思う。
でも、
それを私にぶつけたことはありません。
私は何回も思う。
めんどくさいやろうなって。
心配ばっかりかけてるなって。
でも、
彼は一度も私を否定しませんでした。
1回目も。
今回も。
私を救ったのは、
気合いでも根性でもありませんでした。
『1人で頑張ること』
でもありませんでした。
弱ってる自分を、
そのまま受け入れてくれる人の存在でした。
昔の私は、
頼ることは弱いことやと思ってました。
でも今は違う。
本当にしんどい時。
誰かがいてくれるだけで全然違う。
何か解決してくれなくてもいい。
アドバイスなんてなくてもいい。
ただ、
『家おいで。』
って言ってくれる人がいるだけで、
私は何回も救われました。
1回目も。
今回も。
私は1人じゃありませんでした。
みんなも人に頼ること躊躇しないで。

