休職中、
私は何もできなかった。
休職したら、
もっと色々すると思ってた。
溜まってたドラマ見るとか、
部屋片付けるとか、
勉強するとか。
今まで「仕事」ってなってたから、
好きなことたくさんする!って。
でも実際は、
何もできなかった。
永遠寝てた。
起きて、
ぼーっとして、
また寝る。
それだけ。
お風呂入るのもしんどい。
ご飯も、
お腹空いた感覚わからない。
人として最低限の生活すら、
できなくなってた。
でも当時の私は、
そんな自分見て、
『こんなんで社会復帰できるんかな』
って思ってた。
だって少し前まで、
薬飲みながらでも働いてた。
泣きながらでも、
病院行ってた。
それが急に、
何もできなくなった。
だから最初は、
休んでるのに全然安心できなかった。
『このまま戻れなくなったらどうしよう』
って怖かった。
しかもクセで、
寝る前にアラームかけてた。
次の日仕事ないのに。
無意識で。
たぶん、
身体に染み付いてたんだと思う。
『朝起きなきゃ』
『遅れたらダメ』
って。
後半になって、
やっとそのクセなくなったけど、
今思うと、
あの頃ずっと緊張して生きてた。
休職が決まったとき、
『人生おわった』って、
思うかなって思ってた。
でも、
一番最初に思ったのは、
楽。
だった。
朝早く起きなくていい。
泣きながら出勤しなくていい。
『今日誰と勤務やろ』
って考えなくていい。
病院行く準備しなくていい。
毎日、
無理やり自分を奮い立たせなくていい。
それだけで、
すごく楽だった。
でも、
完全には離れられなかった。
精神科の通院路が、
通勤で使ってた道だった。
病院見えるだけで、
少ししんどい。
『あぁ、あそこ行ってたな』
って思い出す。
あと、
師長さんからの連絡。
正直、
かなりしんどかった。
通知来るだけで、
現実戻される感じ。
せっかく仕事から離れたのに、
一気に気持ち引き戻される。
だから、
病棟のグループLINEも、
通知オフにした。
ピン留めも外した。
非表示にもした。
開くだけで、
動悸するから。
しかも私は、
プリセプターしてた時に
休職した。
だから、
自分のことだけじゃなくて、
『周りのプリセプターに迷惑かけてる』
『一年生大丈夫かな』
って、
ずっと気にしてた。
休んでるのに、
頭の中だけ病棟にいる。
一年生、
ちゃんとご飯食べれてるかな。
誰か相談できてるかな。
また辞めたいって思ってないかな。
そんなことばっか考えてた。
でも今思う。
あの時の私は、
休職中ですら、
“誰かのこと”
を優先してた。
看護師って、
そういう人多い。
自分より、
周り。
自分より、
患者さん。
自分より、
病棟。
だから、
壊れるまで頑張ってしまう。
しかも当時、
家でもしんどかった。
私はうつ病って、
周りから見えない病気だって、
知らなかった。
家にいる。
でも寝てるだけ。
家事もしない。
だから、
『家にいるのになんで何もしないの?』
って言われてた。
でも、
本当に動けなかった。
したくてしてるわけじゃない。
ただ、
身体が重い。
頭も回らない。
なのに、
なんでわかってもらえないんだろう
って苦しかった。
でもその2年後、
お母さんもうつ病になった。
その時、
お母さんが、
昔の私と同じ状態になった。
何もできない。
寝てるだけ。
そこで初めて、
『病気のせいだったんだね』
って言われた。
あの時、
ちょっと救われた。
わかってもらえない苦しさって、
結構大きかったんだなって思った。
でも少しずつ、
外出れるようになった。
コンビニ行ったり、
ご飯食べに行ったり。
普通のことなんだけど、
それができるようになっただけで、
ちょっと嬉しかった。
『あ、人間らしい生活してる』
って思えた。
でも、
出かけた次の日は動けない。
疲労感すごい。
1日出かけたら、
2日寝込む。
『体力落ちたな』
って思ってたけど、
今思うと、
ずっと張り詰めてた反動だったんだと思う。
しかも、
元気になってきても、
あんまり外出れなかった。
『休んでるのに出かけていいのかな』
『職場の人に会ったらどうしよう』
って思ってた。
だから、
元気になっても、
基本家にいた。
休職って、
休んでるはずなのに、
ずっとどこか罪悪感ある。
でも、
友達にはかなり救われた。
仲良い友達、
みんな精神科通院してた。
だから、
理解してくれてた。
『なんでできないの?』
じゃなくて、
『しんどいよね』
って言ってくれた。
それが本当に大きかった。
この前、
そのうちの1人の結婚式で
スピーチした時、
あの頃思い出して、
ボロボロ泣いた。
お互いにね(笑)
みんな、
あの時必死に生きてたなって。
休職中って、
キラキラ回復するわけじゃない。
私は全然そんな感じじゃなかった。
ただ、
“普通に生きる”
を取り戻してた。
朝起きる。
ご飯食べる。
寝る。
なーんにも気にしないで過ごす。
それが、
あの頃の私には必要だった。
だから今、
休んでる自分責めてる人へ。
何もできなくてもいい。
寝てばっかでもいい。
ちゃんと、
回復してる途中だから。
私は今、
あの時の自分に、
『よく頑張ったね』
って言ってあげたい。

