病院の駐車場から降りれなくなった日。

休職って、
逃げだと思ってた。

看護師って、
『休むくらいなら頑張る』
人が多いと思う。

私もそうだった。

薬飲みながらでも、
仕事行ってた。

だんだん薬の量が増えたとしても、
眠れなくても、
動悸しても、
涙出ても、

『行かなきゃ』

って思ってた。

休職だけはしたくなかった。

休んだら終わる気がしてた。

またもう一回、
頑張れない気がしてた。

ここまで頑張ってきたのに。

助産師になるために、
あんなに勉強して、
実習して、
国家試験受かって。

やっと助産師になれたのに。

ここで休んだら、
全部無駄になる気がしてた。

だから、
ずっと耐えてた。

でも実際の私は、
限界だった。

仕事の日の朝は、
起きた瞬間からしんどい。

『また今日始まる』

って思うだけで、
涙出そうになる。

というか、
出てた。

病院ついても、
車から降りれない。

エンジン切ったまま、
時間だけ過ぎる。

『行かなきゃ』
って思ってるのに、
身体が動かない。

自分で帰ることすらできなくなって、
親に迎えに来てもらったこともある。

27歳にもなって、
親に迎え来てもらってる自分が、
情けなかった。

休みの日も、
仕事のこと考えてる。

電話鳴るだけで、
病院からかもって怖くなる。

夜も眠れない。

薬飲まないと寝れないのに、
薬飲んだら朝起きれない。

でも、
行く。

仕事だから。

社会人だから。

助産師だから。

そうやって、
ずっと自分に言い聞かせてた。

たぶんあの頃の私は、
頑張ることしか知らなかった。

『休む』
の選択肢がなかった。

これ、
『ハイキュー』で言ったら、
ずっとフルセット戦ってる感じ。

本当は限界なのに、
交代できない。

でも周り見たら、
みんな普通に立ってるように見える。

だから、
『自分も立たなきゃ』
って思ってしまう。

看護師って、
責任感強い人多い。

だから、
限界でも働く。

患者さんのSOSには気づくのに、
自分のSOSは無視しちゃう。

これは多分、
看護師あるあるだと思う。

『自分が休んだら迷惑かかる』
って思う。

病棟回らなくなる。
みんな大変になる。

そう思うと、
休めなかった。

しかも、
周り見たら、
みんな普通に働いてるように見える。

夜勤して、
残業して、
普通に笑ってる。

だから余計に、
『なんで私はできないんだろ』
って思ってた。

でも今思う。

普通じゃなかった。

みんな、
ギリギリだった。

ただ、
見せてなかっただけ。

みんなしんどいけど、
ちゃんと力抜ける人は、
働き続けられるんだと思う。

でも私は、
力を抜く=怠ける
だと思ってた。

だから、
ずっと全力だった。

そして3年目。

一年生たちの
休職、異動、退職が続いた。

その時、
師長さんに言われた。

『あなたたちの指導が悪い』

って。

その瞬間、
本当に糸切れた。

今まで、
ギリギリで踏ん張ってたもの、
全部崩れた感じだった。

『もう無理かもしれない』

って、
初めて思った。

精神科の先生にも、
私の糸が切れる前から
『休みなさい』
って言われてた。

でも先生は、
私の意見をずっと尊重してくれてた。

『まだ働けます』
『大丈夫です』
『絶対休みたくない』

ってわがまま言ってた。

今思うと、
全然大丈夫じゃなかった。

先生は、
そんな私見ながら、
ずっと待ってくれてた。

でも流石に先生からも、
ストップがかかった。

そして、
休職が決まった日。

不思議だった。

もっと落ち込むと思ってた。

『人生終わった』
ってなると思ってた。

でも違った。

最初に出てきた感情、
安心だった。

『あぁ、
やっと休める』

だった。

その瞬間、
自分がどれだけ無理してたか、
初めて気づいた。

ずっと、
走り続けてた。

しんどいって言いながら、
止まり方わからなかった。

だから、
休職って、
逃げじゃなかった。

ちゃんと限界だった。

それだけだった。

でもあの頃の私は、
休むこと=弱さ
だと思ってた。

看護師って、
優しい人多い。

だから、
患者さんには
『無理しないでね』
って言えるのに、

自分には言えない。

自分のSOSはスルー。

私もずっとそうだった。

でも、
壊れるまで頑張る方が、
もっと苦しかった。

だから今、
休むことに罪悪感ある人へ。

休むって、
逃げじゃない。

ちゃんと、
ここまで頑張ってきた証拠だと思う。